おすすめ記事

OMOTAN Article

投稿日:

/ 更新日:

【ライター記事】新東名・秦野丹沢スマートICから最短2分︕大型遊具やクライミングなど魅力満載の県立秦野戸川公園に行ってきました

県立秦野戸川公園・はだの丹沢クライミングパーク・おおすみ山居

2022年に開通した新東名高速道路の秦野丹沢スマートインターチェンジ(IC)。これにより表丹沢エリアへのアクセスが、都心から高速道路で約1時間、横浜から約45分と各段に良くなり、IC周辺の観光地を訪れる人々も増えているようです。

今回は子ども連れのファミリーをはじめ、幅広い世代が楽しめる「県立秦野戸川公園(けんりつはだのとかわこうえん)」の見どころをご紹介します。秦野丹沢スマートICからもとても近い秦野戸川公園は、自然とアクティビティが調和したとても魅力的なスポットなんです。

バラエティ豊かな施設が集まる秦野戸川公園

風の吊り橋から水無川やグラウンド、遊具などが見渡せます

秦野戸川公園は東京ドーム約7個分の広大な敷地の中に、自然観察の森や遊具広場、バーベキュー場、クライミング施設など、バラエティ豊かな施設がそろい、一日中楽しめる公園です。

公園の中央を流れる水無川の上には、高さ35メートルの「風の吊り橋」がそびえ立ち、その存在感はランドマークとして公園全体を彩ります。

園内には駐車場が3カ所あり、一番大きな大倉駐車場へは秦野丹沢スマートICから車で約10分、水無川駐車場までは約8分、諏訪丸駐車場へはわずか2分と、非常にアクセスしやすい立地。

風の吊り橋からは、川や広場の風景を一望でき、さらに遠くには高速道路や秦野市街地まで見渡せます。まずは橋の下にある、川沿いに広がる広場を散策してみましょう。

記者メモ…東京方面から訪れる際のICの下り線の出口と、帰る際に利用する上り線の入口は、異なる場所にあるため、要注意です。

ダイナミックな遊具がそろう子どもの広場

山をイメージしたコンビネーション遊具

水無川の方へ降りて芝生の広場へ行くと、特に目を引くのがこの「コンビネーション遊具」と呼ばれる大型遊具です。山をモチーフにデザインされ、ロープやネットを使ってよじ登ったり、スライダーを元気に滑ったり、子どもたちがエネルギッシュに楽しめる設計になっています。

飛んだり跳ねたりできるフワフワジャンプ

もう一つ人気の遊具が「フワフワジャンプ」。ふんわりとした雲のようなフォルムの遊具で、飛んだり跳ねたり、全身を使って思い切り楽しむことができます(フワフワジャンプのご利用は、幼児の介助で保護者が一緒の場合を除き、小学生以下限定です)。

遊具の周りには屋根付きのベンチがいくつか設置されており、一息つける休憩スポットとしても最適。遊び疲れた後にゆっくりと過ごせる場所があるのは、子どもだけでなく大人にもうれしいポイントですね。

記者メモ…園内ではテントや日よけは、ポップアップテント等の簡易なものも利用可能です(杭やペグを打つテントは使用できません)。

人気の本格施設!はだの丹沢クライミングパーク

2019クライミング世界選手権八王子大会で使われたボルダーウォール

次に訪れたのは「はだの丹沢クライミングパーク」。公園の東端に位置し、駐車場から直接向かう場合は「諏訪丸駐車場」が最も近くておすすめです。

裏側には2016希望郷いわて国体で使用されたボルダーウォールが

施設の表側には、東京2020オリンピックの代表選考会も兼ねた世界大会で使用されたボルダーウォールを、裏側には2016希望郷いわて国体で使用されたボルダーウォールを移設。まさに本格的なクライミングが体験できる施設です。

と言っても「上級者でないと登れない…?」という心配はまったく不要です。子どもや初心者向けの簡単なルートや、初心者向け講習会も用意されているため、どなたでも挑戦することができます。

記者メモ…土日祝には定期的に2時間のボルダー教室も開催。
電話や受付で申し込み可能です。
初級・中級…1,000円  上級…2,000円

受付の様子、奥にお手洗いや更衣室などがあります

施設内はとても清潔で、お手洗いのほか、更衣室や貴重品ロッカーなども完備されており、安心して利用できます。初めての方は、まず受付で登録カードの発行や誓約書の記入といった手続きが必要です。その後、券売機でチケットを購入します。

利用料金は小学生・中学生が1時間200円〜、高校生・大学生が1時間300円〜、一般1時間500円〜、秦野市営のボルダリング施設なので格安で利用できます。

記者メモ…クライミングに必要なレンタルシューズ(200円)、すべり止め用のレンタルチョーク(100円)もあります。特別に用意するものはありませんが、靴下だけはお持ちくださいね。

ホルダーの近くに難易度を示す印(テープ)が付いています

クライミング初心者の記者も、初心者講習会に参加して挑戦してみました。この日のスタッフさんは、クライミング歴30年の大ベテラン。シューズの選び方からルール、注意事項など、とても丁寧に説明していただきました。

高さ約5m、幅約20mのホルダーウォールには、カラフルでさまざまな大きさ、形のホルダーが埋め込まれています。ボルダリングは、難易度ごとに設定された数多くの課題(ルート)の中から、指定されたホルダーを使って登ります。

課題を選んで軽やかに登るスタッフさん

スタッフさんにお手本を見せていただきました。ひょいととても軽やかに登って行くので、簡単そうに見えましたが、実際に挑戦してみると、予想以上に登り応えがあります…!

しかし何とか一番上まで登り切った時の達成感は、言葉では言い表せないほどでした!何回か登っているうちに、じんわりと汗をかき、とてもよい運動になりました。

スタッフさんによると「課題を決めたら、どのホールドを左右どちらの手で登るかをあらかじめイメージしておくこと」や「腕の力ではなく、足で体を持ち上げること」が重要なポイントだそうです。

訪れる方は20〜40代の方が中心かと思いきや、子どもや60代の方まで、幅広い年齢層の方々が訪れるそうです。予約は不要ですが、休日の午後などは少し混雑することがあるため、時間に余裕を持ってお越しくださいね。

記者メモ…年に4回ほどホールドの配置を変更しており、次回のホールド替えは10月22日から31日までの予定です。この期間中は休館となります。

ゆったり過ごせるお茶室、おおすみ山居(さんきょ)

落ち着いた和室で本格抹茶がいただけます

体を思いきり動かした後に、ぜひ立ち寄っていただきたいのがこちらのお茶室「おおすみ山居(さんきょ)」です。はだの丹沢クライミングパークを出て、水無川の方に降りたところにあります。

「山居」は山小屋を意味し、「おおすみ山居」は、かつてこの地域が「大住郡(おおすみぐん)」と呼ばれていたことに由来しています。

奥にある茶室は、京都西翁院「淀看席(よどみのせき)」を参考にして作られた伝統的な構造・仕上げが特徴です。根曲がり竹の下地窓や、割竹の壁など「わび」の美しさを表現しているそうです。

美しい和風庭園

門をくぐると、そこには公園とは一味違う、静けさと落ち着きに満ちた空間が広がっていました。休憩室の前には美しい和風庭園があり、秋には鮮やかな紅葉、冬には雪景色と、季節ごとに異なる風情を楽しむことができます。

冷抹茶と和菓子

ここでは、抹茶と季節の和菓子を味わうことができます。暑い日だったので冷抹茶と干菓子のセット(税込み400円)をいただきました。メニューには抹茶のセットのほかに、コーヒーや紅茶、オレンジジュースも用意されているのも魅力です。

記者メモ…抹茶の和菓子は季節によって変わります。コーヒーやジュースにはクッキーがつきますよ。

和風庭園を眺めながらゆっくり過ごす贅沢な時間

お手入れの行き届いた美しい和風庭園は時間を忘れて眺めてしまうほど…。ゆったりとしたひとときを過ごすのにぴったりの場所です。

紹介した施設以外にも、丹沢の自然情報や登山情報を発信する「秦野ビジターセンター」や屋外クライミングウォールや宿泊施設を持つ「山岳スポーツセンター」もあります。

今度の休日は、体を動かしたり、のんびり休んだり、さまざまな楽しみ方が満喫できる秦野戸川公園で過ごしてみてはいかがでしょうか。訪れる際は「秦野戸川公園」「はだの丹沢クライミングパーク」のHPで、お知らせや営業案内もチェックしてみてくださいね。

■施設名:県立秦野戸川公園
■住所:〒259-1304 神奈川県秦野市堀山下1513
■電話番号: 0463-87-9020(秦野戸川公園パークセンター)
■営業時間:9:00~16:30(秦野戸川公園パークセンター)、8:00~21:00(駐車場利用時間)
■休館日:12月29日から1月3日まで(秦野戸川公園パークセンター)
 ※公園の休園日はありません。年末年始もご利用いただけます。
■施設情報
公式ホームページ:https://www.kanagawa-park.or.jp/hadanotokawa/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/hadanotokawacoen/?hl=ja
Facebookhttps://www.facebook.com/pages/%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E7%A7%A6%E9%87%8E%E6%88%B8%E5%B7%9D%E5%85%AC%E5%9C%92/483395418451740/
X(旧Twitter):https://x.com/hadanotokawa

■施設名:はだの丹沢クライミングパーク
■住所:〒259-1306 神奈川県秦野市戸川1398番地
■電話番号:電話/FAX:0463-63-2630
■営業時間:9:00~21:00(最終受付:午後8時30分)
■休館日:毎月第3月曜日(※その日が休日の場合はその翌日)年末年始(12月29日から1月3日まで)
■施設情報
公式ホームページ:https://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawacp/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/hadanotanzawacp/?hl=ja
Facebookhttps://www.facebook.com/people/%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%81%AE%E4%B8%B9%E6%B2%A2%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF/100063605912400/
X(旧Twitter):https://x.com/hadanotanzawacp

■施設名:おおすみ山居
■住所:〒259-1304 神奈川県秦野市堀山下1513 県立秦野戸川公園内
■電話番号:TEL 0463-87-9020(秦野戸川公園パークセンター)
■営業時間:9:00~16:00(ラストオーダー15:30)
■定休日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(翌日が平日の場合に限る)、及び12月27日から1月4日まで
■施設情報
公式ホームページ:https://www.kanagawa-park.or.jp/hadanotokawa/oosumi.html

OMOTANライター 深瀬 あみ (ふかせ あみ)
【得意分野】 登山、キャンプ

ライター、カメラマンとして活動しながら、趣味の山登りを楽しんでいます。
神奈川に移り住み、初めて表丹沢を訪れたとき、その美しさにすぐに引き込まれました。
自然の息吹を感じられる表丹沢の素晴らしさを、言葉と写真でお届けします。 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

Related Articles

関連記事

投稿日:2024.11.21

【ライター記事】木ノ又小屋オーナー 神野雅幸さん【OMOTAN人 vol.1】

神奈川県、秦野市表丹沢エリアの登山道には、塔ノ岳の「尊仏山荘」や鍋割山の「鍋割山荘」をはじめ、多くの山小屋があります。食 […]

投稿日:2024.11.14

【ライター記事】komeama®︎ 山崎綾乃さん【私のOMOTANライフ vol.1】

表丹沢で生活する人々の暮らしに着目し、その人の生活や仕事、価値観を深堀りする「私の「OMOTANライフ」。連載1回目とな […]

投稿日:2024.11.7

【ライター記事】秦野どぶろく家で手造りのどぶろくを飲んでみた!ジビエ料理も楽しめる農家レストラン

県立秦野戸川公園のほど近くに、秦野市の農家レストラン第1号に認定されたレストランがあるってご存じでしょうか。なんでも、県 […]

RANKING

OMOTANライター人気記事ランキング