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【ライター記事】「秦野に住んでみたい!」を叶える移住お試し住宅TANZAWA LIFEに実際に住んでみた!

移住お試し住宅TANZAWA LIFE

四季の移り変わりを感じる自然豊かな環境で、ワークライフバランスが整った落ち着いた生活をしてみたい――。そんなことを思ったことはありませんか? 丹沢山系のふもとに位置し、田舎と都会がほどよく共存する秦野市では、市への移住を考えている方向けに移住お試し住宅でリアルな秦野暮らしが体験できます。そんな秦野暮らしを、今回は家族と共に3泊4日で体験してきました!

移住お試し住宅って?

移住お試し住宅「TANZAWA LIFE」
移住お試し住宅「miraie」

小田急小田原線が4駅、都心に1時間程度でアクセスすることができる秦野市。丹沢の森で育まれた地下水をボトルウォーターにした「おいしい秦野の水~丹沢の雫~」が、環境省の「『名水百選』選抜総選挙」の「おいしさが素晴らしい『名水』部門」で日本一に選ばれたまちでもあります。この都会と田舎が共存する秦野市に住む経験を提供しているのが、移住お試し体験事業です。移住お試し体験はその名の通り、秦野市が管理する建物で、秦野の生活を体験できます。建物は2種類あり、一つは丹沢山系のふもとにある一棟建のおしゃれなログハウス「TANZAWA LIFE(タンザワ ライフ)」。もう一つは秦野市の中央部を流れる水無川のほとりにある集合住宅「miraie(ミライエ)」です。移住体験は2泊3日から申し込むことができ、2025年現在、川崎市に住む私たち家族は、「TANZAWA LIFE」で3泊4日の生活をしてきました。

移住の準備って引っ越しみたいになる・・・のかな?

引越し程の量にならず、手軽でした

お試し移住が決まってから、さっそく準備に取りかかります。私たちの家族構成は30代の私と妻、それに3歳の息子が1人の3人家族です。

何を持っていくかと悩んでいましたが、公式ウェブサイト「移住お試し住宅TANZAWA LIFE & miraie」には、施設の備品が詳細に掲載されていました。キッチンやお風呂といった基本設備はもちろん、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、炊飯器、ケトルなど生活に必要な家電はほとんどあります。ですので、現地で洗濯をすれば4日分の洋服を持っていく必要もありません。「移住体験」と聞いて、引越しレベルの荷造りを想像していた不安が一気に解消されました。ちなみに、寝具は有料でレンタルでき、申込時に申請をしておくと、さらに荷物を減らすことができます。

私たちの荷物は、塩や醤油などの調味料、風邪薬や酔い止めといった常備薬、3人分の洋服。さらに3泊4日となると現地での仕事も考慮し、自分と妻のノートPC、カメラバッグも準備しました。レジャー用品として息子の遊び道具と自分のロードバイクを詰め込みます。それでも、一般的な乗用車にも積むことができる量に収まりました。

いざ、出発。

東名川崎インターチェンジ(IC)から高速道路に乗り、伊勢原ICから噂の新東名へ。2022年に開通したばかりの高速道路は道幅もあって路面も綺麗で走りやすい!難しい分岐もほとんどなく、あまり運転に慣れていない私でも、迷うことなく運転できました。

新秦野ICを降りて菖蒲交差点を左折。斜面を登ると、お試し体験住宅「TANZAWA LIFE」に到着しました。渋滞などもあって東名川崎ICからTANZAWA LIFEまでおよそ1時間半の道のりでしたが、通常は40分ほどで到着します。

「秦野を知ってもらうきっかけに」

秦野市交通住宅課の篠原さんにTANZAWA LIFEの庭で話を伺いました

TANZAWA LIFEに到着すると、TANZAWA LIFEを担当する秦野市交通住宅課の篠原雅也さんが出迎えてくれました。さっそく篠原さんに移住お試し住宅の目的などをインタビューしました。

――TANZAWA LIFEは何を目的とした施設ですか?

移住お試し住宅「TANZAWA LIFE」は秦野市へ移住してもらうことを目的につくられた施設です。ただ、自分としては「秦野へ来てもらって、秦野を知ってもらう、そのきっかけとなること」に大きな意味があると思っています。

――きっかけとなることに大きな意味があるとは?

せっかく移住先に秦野市を選んでくださったのに、住み始めてみたら「こんなはずじゃなかった」となってしまうのが、移住担当として最も避けたいことだと思いながら仕事をしています。このミスマッチをなるべく避けるのが、この移住お試し住宅「TANZAWA LIFE & miraie」なんです。3日なり、1週間なり、実際の場所で生活をすると、日常生活で買い物に行くまちの雰囲気、秦野で生活する人たちのライフスタイルを肌で感じてもらえます。移住お試し住宅は、秦野での暮らしをイメージするきっかけになっています。

TANZAWA LIFEの内観。キッチンとダイニングテーブルがあり、窓からは庭が見える
1F個室。Wi-Fiも完備している
玄関すぐの階段があり、登ると2階
屋根裏部屋風の2階。天窓のカーテンを開ける月が見えます

――どういった方が事業を利用していますか?

今まで体験した方たちは、ちょっと秦野に興味がある方たちと、既に移住計画を立てている方たちの2パターンに大別できます。

ちょっと秦野に興味があるという方たちには、市内の観光地や自然豊かなスポットを紹介して秦野市での生活を想像してもらいます。既に移住計画を立てている方たちには、「秦野市空家バンク制度」に登録されている物件を、移住体験中に内見する、なんてこともあります。

私が今までに対応した方たちの中では、5世帯が秦野市に移住してくださいました。ただ、移住は人生の中でも大きなイベントですので、私は移住お試し住宅で体験した後、さらに市内の賃貸住宅で一定の期間生活した上で家を買うのをオススメしています。

浴室はすごく綺麗!浴槽も深くて、湯張りも自動
広々とした脱衣所

――秦野市で生活している人の特徴はありますか?

市内で働く人と市外で働く人の統計はありませんが、私の肌感覚だと半々です。秦野市は第2次産業が主で、工場系で働く方も多いですよ。市外で働く方の多くは、小田急線を利用していて、近隣市だけでなく横浜や新宿へ通勤する方もいます。海老名まで30分、横浜まで60分くらいです。平塚へは車で通勤する方が多いですね。

秦野市は神奈川県の県西部にあり、お試し移住体験中に、近隣市や観光地へ出かけることもできます。秦野市の立地の良さを実感できると思いますよ。

――ずばり、生活する上で秦野市の魅力はなんでしょうか?

隣接する市に比べ、秦野市は地価が安い

秦野市は生活のランニングコストが安いと自信を持って言えます。賃貸マンションの家賃や、地価公示平均価格をみると明らかですね。スーパーも都心に比べると物価が安い気がします。TANZAWA LIFEのある上地区は車が必要ですが、駐車場代金の相場は月5000円くらい。貯蓄や、子どもの教育費にかけることもできます。都心へのアクセスも良いので、都内に下宿せずに首都圏の大学へ通う方もいますよ。

――最後に、移住お試し住宅の魅力を教えてください。

移住お試し住宅があることで、秦野へちょっと来てみませんか?と言いやすいですね。一棟建の「TANZAWA LIFE」と集合住宅の「miraie」があるので、ご希望のライフスタイルに合わせて提案できる魅力も大きいと思います。移住体験で良い体験をしていただいて、秦野の暮らしが口コミで広がっていくのが自分の目標ですね。

――ありがとうございました。

TANZAWA LIFEを案内する篠原さん

秦野での生活初めは買い出しから

お米やお味噌を購入すると途端に移住の実感が湧きます

篠原さんからレンタルした寝具を受け取り、ついに私たちも秦野生活がスタートです。時間はちょうど正午くらい。まずは、4日分の買い出しへと向かいます。ふと、気になったお店を訪れると、なんと店内に錦鯉の池がありました。秦野市は個性的なお店が多いのかもしれません。買い出しに訪れたスーパーは生活必需品が一通りそろい、スーパーだけで完結できました。ランチから買い出しまで大体2時間。普段、自宅の川崎で行うよりも速いペースです。

備え付けのIHのコンロは3口あって便利
息子のオーダーで金目鯛の煮付け。大きな目はハロウィンっぽい?

初日の10月31日はハロウィンだったので家族で仮装をしたり、部屋にハロウィン関連の小物を置いたりしながら夕食を食べました。初日の夜は、降り出した雨が天窓を叩く音を聞きながら心地よく眠ることができました。

TANZAWA LIFEは採れたてたまごまで10分

2日目の朝は目が覚めると鳥のさえずりが聞こえました。きっと庭に来ているのでしょう。「今日は何をしようかな」とチラシ類を見ていると、「みくるべたまご自然農場」のチラシが目に留まりました。みくるべたまご自然農場は、TANZAWA LIFEから車で約10分の場所にあり、採れたての卵が購入できる他、予約すると1日1組限定で養鶏体験ができるといいます。思えば、採れたての卵を食べたことは今までありません。せっかくの機会です。家族を車に乗せて出発しました。

みくるべたまご自然農場

みくるべたまご自然農場は、秦野市唯一の養鶏場です。木立ちに囲まれた環境で、放し飼いの鶏たちが生んだ卵を販売しています。

呼び鈴の鐘を鳴らすと、農場主の澤口裕師さんと養鶏体験に来たご家族が一緒にきてくださいました。6個入りのパックを1つお願いすると、養鶏体験中の男の子が卵パックを養鶏場から持ってきてくれました。どんな味がするか早くも楽しみです。

朝採れたばかりの卵は鮮やか

午後は弘法山でハイキング

息子が山へ登ってみたいというので、子どもにもちょうどよい弘法山へ向かいました。思いつきで山へ行けるのも秦野ならでは。登り口の近くの駐車場に車を停め、ご飯を食べていざ山登り。秋の涼しさもあってか3歳の息子もへばらずに登り切ることができました。

天候にも恵まれ、展望デッキからは平塚方面を見渡すことができました

弘法山から下っていると息子が「ドーナツが食べたい」というので、スーパーへ寄りました。ついでに今日のおかずの買い物と自分のパジャマや靴下などを買い足して帰宅します。布団に横になると今日は晴れていて、天窓から月の光が差していました。

10数年ぶりに聖地ヤビツへふらっと行く

3日目の朝5時。まだ日の出前ですが、今日は楽しみにしていたヤビツ峠へ行く日です。

実は私はいわゆるローディー(サイクリスト)で、私が初めてヤビツ峠を登ったのは今から約20年前のこと。ヤビツ峠は当時からローディーの中でも有名な峠でした。当時住んでいた横浜市から何度か通いましたが、トラブルに備えた修理キットやジャケットといったたくさんの荷物を持って丸一日がかりでした。しかしTANZAWA LIFEからなら、ヤビツ峠の入口の名古木(ながぬき)交差点までロードバイクで約30分。気が向くままにふらっと行けるのです。

ヤビツ峠の入口・名古木(ながぬき)交差点

最近はロードバイクの認知度の高まりとともにたくさんのサイクリストが集まっていると噂を聞いていましたが、朝6時のヤビツは清閑な空間に包まれ、朝の新鮮な空気を独り占めできました。

菜の花台に寄り道、自転車のスタンドがありました
展望台からの朝の景色

名古木交差点がスタート地点となるルートの往路は登り坂が続きます。民家を抜け、徐々に山に入っていく感覚を存分に楽しむことができ、朝の空気の中で登るヤビツはいままでにない心地よさでした。

交差点から1時間12分。標識で記念写真

ゴールの「ヤビツ峠」の標識で記念写真を撮影したら、復路は下り一辺倒。スピードが出ないように注意しつつ、風が頬を切っていく感覚を満喫します。TANZAWA LIFEに帰宅して時計をみると午前8時半。秦野に住めばヤビツ峠に毎朝くることもきっとできるでしょう。

妻も子どもも起きていたので、一緒に昨日、買ったみくるべたまごの卵で朝ごはんを作りました。

みくるべたまごの卵を使ったオムレツ。味が濃いのに後味は軽やか
目玉焼きはプルンとした白身の質感がおいしい
晴れていたので2日分の洗濯物を干しました
午後は息子と秦野市カルチャーパークへ、落ち葉を拾って楽しそう
秦野市カルチャーパーク(ペコちゃん公園はだの)にはロングすべり台がありました。これが気に入った息子は3周しました

噂の生落花生を求めてはだのじばさんずへ

はだのじばさんずは2025年で創業23年目

3日目の午後は、秦野市カルチャーパークで子どもと遊んだ後、さらに足を延ばして新鮮な野菜や畜産物が並ぶJAはだのが運営する農畜産物直売所の「はだのじばさんず」へ向かいました。私も過去の取材で訪れたことがある「はだのじばさんず」は、「秦野といえばここ!」と自信をもってオススメしたいスポットです。

はだのじばさんずには、青パパイヤやグァバなど珍しい商品がたくさんありました

今回のお目当ては、生落花生です。実は、OMOTANライターになってから2年間、ずっと手に入れたかった秦野の名産品。店内を探してみるとなんと最後の1個!運に恵まれました。TANZAWA LIFEに戻り、さっそく落花生を茹でていきます。すると徐々に落花生らしい香りがしてきました。

人生初挑戦の落花生の塩茹で

茹で始めて約40分。ザルへあけます。いただいてみましょう。口に運ぶとほくほくしていて、豆の特徴が残っています。この味も秦野に移住してこその体験かもしれません。

ほくほくに茹でられた落花生はほんのりとした豆の風味と塩気がベストマッチ。おいしくて手が止まりません

最終日はお片付けとお掃除

3泊4日はあっという間に過ぎていき、最終日の4日目。自分たちの荷物をまとめて車に積み込みます。TANZAWA LIFEでは退去時に自分で原状回復するのがルール。ゴミ捨ては秦野市の分別ルールに従って部屋を掃除するのも、移住体験の一つだと実感しました。

帰り道、秦野市市民の日へ行きました
こちらも秦野の秋の名物、焼き芋をいただきました

3泊4日の秦野の暮らし

思い起こすと普段と違う暮らしがそこにありました。特に違うのは夜の時間です。私の自宅近くにある国道は交通量が多く、日夜問わずに車の音が聞こえますし、カーテンを開ければ街灯や向かいの家の明かりが部屋の中へ入ってきます。それに比べてTANZAWA LIFEでの夜は静かで、窓から見えるのは月や星でした。よく眠れるうえにお出かけ先もたくさんあったので、移住期間中は息子と普段より多く遊ぶことができました。

滞在期間中に仕事の電話やメールをいただくと、普段よりも仕事の予定が楽しみになり、撮影の計画を立てていると一つの観光のように思えました。仕事と暮らしの距離は、物理的な距離も含めてこのくらいの距離感がちょうどいいのかもしれません。

移住お試し住宅TANZAWA LIFE。秦野市への移住をお考えの方は、ぜひご利用ください。

■TANZAWA LIFE
〒259-1332 神奈川県秦野市菖蒲1643-5
※注意点
・利用可能世帯:①秦野市への移住を検討している方、②秦野市に住所がない方、この両方を満たす方
・利用料金:2泊3日~6泊7日まで、1世帯当たり10,000円(宿泊数に関わらず一律)
・利用人数:最大5名
・申込:移住お試し住宅TANZAWA LIFE公式ウェブサイト
https://www.tanzawalife.net/

《お問い合わせ》
秦野市役所 交通住宅課
〒257-8501 秦野市桜町1丁目3番2号
TEL 0463-82-9642(平日 8:30~17:15)

OMOTANライター 松田 遥平 (まつだ ようへい)
【得意分野】 カメラ、ロードバイク

映像と写真、両方で活動しているフリーのカメラマン。秦野市との出会いは中学生の時に始めたロードバイクで、20年経ってもその時の景色が忘れられずOMOTANライターに志願。魅力をしっかり伝えるためにがんばります!

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