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【ライター記事】夏に向け色づく青い果実。夏開催のブルーベリー摘み取り農園をチェック!

あおぞらベリー園

夏に始まる秦野のブルーベリー摘み取り農園では、木に実っているブルーベリーを自分で摘み取って食べることができます。新鮮な生のブルーベリーを食べられるのは夏の間だけ。JAはだの(秦野市農業協同組合)の諸星瑠美さんとブルーベリー摘み取り農園のあおぞらベリー園へ向かい、秦野のブルーベリーについて聞いてきました。

あおぞらベリー園は秦野丹沢スマートICの近くにあります。左手に表丹沢の山を望む道を渡って、畦道をおりると、代表の弦川仁志さんと足立真弘さん、そしてたくさんのブルーベリーの木が迎えてくれました。

弦川さん(左)と足立さん(右)
JAはだのの諸星瑠美さん

「ちょうど実が熟し始めたんです、これから夏に向けてたくさん熟していきますよ」と代表の弦川さん。まず、ブルーベリーの種類について教えてくれました。ブルーベリーは大きく二つの系統があります。ハイブッシュとラビットアイです。その2種類の中でさらに細かく分かれます。収穫できる時期 にも違いがあり、摘み取りが始まる時期はラビットアイの収穫期です。ラビットアイの中にも種類がたくさんあります。あおぞらベリー園にはティフブルー、ブライトウェル、ウッダード、パウダーブルー などがあります。

「ここのブルーベリーは5年前に植えました。当時1~2歳なので、今6~7歳くらいです。畑の中に入ってみて実際に果実を取って食べてみてください 」と足立さんから嬉しいお誘いが。一足先に摘み取りを体験させていただきました。

ブルーベリーの枝に囲まれて、まるでトンネル

ブルーベリーの背は 大小あれど概ね2メートルくらい。畑に入っていくと葉が木陰を作っていて少し涼しく、風が吹くと葉のこすれる音がします。枝を手でかきわけて、熟した実を指で掴み引っ張ると、プチッと心地よい音がしてブルーベリーが手の中に転がってきます。触ると皮はサラサラとしていて独特の触り心地です。見た目のサイズより少し重さを感じて、この中にぎゅっとおいしさが詰まっていると期待をしてしまいます。

葉のなかからブルーベリーを探すのは宝物探しのようで楽しい

ブルーベリーの様子を見ていると「同じように見えますけど、種類によって味も違うんですよ。食べてみてください」と弦川さん。口へ運ぶと驚きました。たしかに味が違います。ティフブルーは果肉がサクッとしていて甘みが強く、パウダーブルーも同じようにサクッとしているのですが、より酸味が強く爽やかです。足立さんによると、種類ごとに分けて持って帰るお客さんもいるそうです。ぜひ訪れた際には種類ごとに味を確かめてみてほしいと思います。

それにしても本当に美味しい。いままで食べていたブルーベリーに戻れなさそうです。JAはだのの諸星さんが、秦野のブルーベリーのおいしさの訳を教えてくれました。

「秦野市には、ブルーベリー栽培の技術向上と品質の管理を目的としたJAはだのブルーベリー研究会があります。現在は会員が9名います。研究会の年間事業計画に基づいて、剪定講習会や出荷目合わせをしたり、講師依頼、直売所でのPRイベントの段取りなどJAはだのも協力しています」

また秦野市には地産地消推進部会による「秦野優良農産物等登録認証制度」というのがあります。認証を得るためには作業履歴や現物の審査があります。厳重な審査を経て認められたものには認証マークがつけられます。たくさんの工夫や努力によって研究会のブルーベリーは2012年に認証を取得し、現在も認証を維持しています。2015年にはブルーベリージャムでも取得することができました。

こちらが秦野市の優良農産物のシール、じばさんずにて撮影

足立さんのつくった乾燥ブルーベリーをじばさんずで発見。そのままヨーグルトにいれて食べたり、生地に入れて焼けばブルーベリー風味のお菓子を作ることができます。

写真を撮って戻ってくるとお仕事の話をされていました。美味しい作物はこういった真面目さから生まれているのだと、改めて思い知らされます

摘み取りができる果樹の観光農園が少ない中で、ブルーベリーは貴重な観光(摘み取り)農園となっています。秦野市は首都圏からのアクセスも良いため、ぜひ多くの方に気軽に摘み取り体験に訪れていただきたいと思っています。また、研究会員の皆さんが作ったブルーベリーを通じて、秦野市の観光農園がさらに盛り上がることを願っています。若手の生産者など、一緒に盛り上げてくれる仲間が増えていけばうれしいです。

ブルーベリーは6〜8月が収穫期で、実はあっという間に終わってしまいます。スーパーに並んでいるパックのものや一年中食べられる冷凍のものはほとんどが海外のもの。収穫してすぐのブルーベリーを食べられる機会は案外ありません。ぜひ採りたてのフレッシュなブルーベリーを秦野で食べてみてください。

摘み取り農園を行うのは下記の農園です。
ブルーベリーの摘み取りは7月〜8月に行われていますが、詳細は各農園にお問い合わせください。

おきろん果菜園
農園住所:秦野市横野651-1 (神奈川中央交通「横野入口」バス停前)
電話番号:090-2476-1523
入園料:大人500円 こども300円(時間無制限)
持ち帰り料金:200円/100g
期間:7月22日~8月31日

フルーツランド谷井農園
農園住所:秦野市横野109-1
直売所住所:秦野市堀山下1746-2
電話番号:090-7008-6406
入園料:中学生以上1,200円 3歳以上600円 2歳以下無料 (1時間)
持ち帰り料金:2,000円/1キロ
水曜日定休
期間:7月中旬~9月上旬

秦野いとう農園
農園住所:秦野市戸川1329-1(秦野戸川公園諏訪丸駐車場となり)
電話番号:090-8568-0934
入園料:高校生以上 2000円 小中学生1500円 3歳〜5歳 700円 3歳未満無料(1時間)
持ち帰り料金:2,500円/1キロ
期間:6月中旬~8月上旬

諸星ファーム
農園住所:秦野市渋沢1803
電話番号:090-7710-2853
入園料:小学生以上300円(時間無制限)
持ち帰り料金:2000円/1キロ
期間:7月中旬~8月 中旬

農園 丹沢の薫り
農園住所:秦野市横野9(秦野市立北公民館から南に500メートル)
電話番号:090-2154-5371
入園料:大人700円 小学生300円 小学生無料(1時間)
持ち帰り料金:2,000円/1キロ
期間:7月中旬~8月中旬
注: 食べ放題ではなく園内では試食、お持ち帰り用の摘み取り園

大津ブルーベリー園
住所:秦野市東田原965
電話番号:0463-38-5291
入園料:中学生以上800円 小学生500円 未就学児無料(時間無制限)
持ち帰り料金:300円/100g
期間:無くなり次第終了、今年は8月中旬まで開催の予定
注:摘み取り体験の日にちは要相談

あおぞらベリー園
農園住所:秦野市横野48
電話番号:080-7952-3712
入園料:中学生以上1,000円こども500円(1時間)
持ち帰り料金:2,000円/1キロ
期間:7月中旬~8月下旬

村上ブルーベリーガーデン
<直売のみ>
住所:秦野市堀山下988
果実別値段:LLサイズl 125g/550円 Lサイズ 150g/400円
電話番号:0463-88-3571
期間:6月上旬~8月中旬
発送サービスあり

OMOTANライター 松田 遥平 (まつだ ようへい)
【得意分野】 カメラ、ロードバイク

映像と写真、両方で活動しているフリーのカメラマン。秦野市との出会いは中学生の時に始めたロードバイクで、20年経ってもその時の景色が忘れられずOMOTANライターに志願。魅力をしっかり伝えるためにがんばります!

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