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3歳の息子も大満足!キャンプ超初心者でも楽しめる表丹沢野外活動センターでキャンプ風お泊りを体験してきました

表丹沢野外活動センター

表丹沢野外活動センター。左の建物が宿泊棟で右の建物に調理室と活動室がある

春になって気温も暖かくなり、子どもとのお出かけ先の選択肢も増えてきました。3歳の息子がいる我が家にとって、毎週末のお出かけ先は悩みの種。そんな我が家でも楽しめる、ピッタリのキャンプ場が秦野市にあると聞きました!その名も「表丹沢野外活動センター」。車もキャンプ道具もない、キャンプ経験も超初心者の私と妻、息子の3人で、表丹沢野外活動センターで1泊2日のキャンプ体験をレビューします。

3歳にテントでお泊まりは心配だ

突然ですが、私には3歳の息子がいます。

少し過保護かもしれませんが、息子が風邪をひくのが心配で、冬の間は博物館や水族館など寒くないところへ出かけていました。暖かくなってきた今こそ、外でいっぱい遊ばせたい。それも近くの公園じゃなくて、ちょっと遠出できたら、例えばキャンプとか。

しかし、妻も私もキャンプは超初心者。テントや寝袋はもちろん持っていませんし、そしてなにより車がないので、大きな荷物を運ぶのは難しい。経験がないので想像がつかず、加えて私の幼い記憶の中のキャンプは、テントで寝ると背中は石でゴツゴツしていて、朝起きると喉はいがいが。憧れはあっても子どもに風邪をひかせてしまうことになるんじゃないかと心配でした。

しかし、そこで舞い込んできたのが今回の取材。事前の下調べによると、秦野市菩提にある表丹沢野外活動センターは、テント泊だけではなく部屋での宿泊もでき、風呂棟や各部屋の冷暖房も完備。雨の心配もありません。これなら小さな息子を寝かしても大丈夫でしょう、いざ予約です。15時から翌日10時が一般的なコースとのことですが、今回は13時からのアーリーチェックインを選びました。

当日宿泊した101号室、窓からは秦野の街が望める

キャンプの準備ってワクワクする

予約の電話を終えて、現地までの道のりを調べます。川崎市に住む我が家の最寄りの路線は田園都市線です。最寄駅から乗り継いで渋沢駅へ。電車からバスに乗り換えてバス停「横野入口」「菩提」「菩提原」のいずれかで降車後、さらにバス停から徒歩で2.2㎞。全部で約2時間半の道のりです。車だと自宅からドアtoドアで1時間半。うーむ、やはり新東名は便利そうです。自家用車が羨ましい。

ルートが分かったら、次は道具の準備に入ります。本当に何も道具を持っていないので近所の100円ショップコーナーでキャンプ関係の棚を物色。メスティンやシェラカップを購入しました。さらに大手ネットスーパーで巨大マシュマロを買ったり、災害時の備蓄品で購入していた持ち運び式のガスコンロと小さな鍋もカバンへ詰め込みます。

何が必要か想像しながら考えるこの時間もなかなか楽しい

表丹沢野外活動センターのホームページによると、広場のBBQ台を使えるそうです(※宿泊棟の宿泊者限定)。それに、ガスや水道が完備の調理室も利用可能とのことで、以前、息子と家で料理したナンの生地を炭火で焼いてみたら美味しいんじゃないだろうか?と思いつきました。お肉やエビといった食材は渋沢駅近くのスーパーで調達することにしました。保育園から帰ってきた息子を早めに寝かせ、明日はいよいよ出発です。

意外とこのくらいに収まりました。バックの中に小さめのカメラバッグもあるので、もう少し小さくできるかも

取材

家族でのお出かけとはいえ私にとってはOMOTANライターとしての取材。施設の撮影で他のお客さんに迷惑にならないように妻と息子よりも早めに出発です。電車とバスに揺られているうちに表丹沢野外活動センターの最寄りのバス停「横野入口」につきました。

ここから表丹沢野外活動センターまで歩きます。新東名をくぐり、川沿いの道を進むと、ちょうど満開を迎えた桜と菜の花が咲いていました。川のせせらぎに呼応するようにウグイスの声が響き、遠景の斜面には茶畑が続いています。景色に見惚れていると表丹沢野外活動センターが見えてきました。

その頃、息子は電車の窓から景色を見て楽しそうにしていたようです

4段構造に散りばめられた野外アクティビティ

道から入ってすぐのチェックインやチェックアウトなど受付する管理棟

表丹沢野外活動センターは、山間の傾斜を取り入れた4段の構成が特徴です。道路から橋を渡って入ってすぐの場所にある受付や駐車場、ゴミステーションのあるエリアを1段目とすると、レンタルのキャンプ用品のお渡し場所や焼き場、水場・かまど・ピザ窯のある炊事棟、レクリエーションのできる八角館(やすみのやかた)にシャワー室とトイレのあるエリアが2段目にあたります。

レクリエーションのできる八角館(やすみのやかた)
2段目のBBQ広場と炊事場。左の上がったところにキャンプサイトがみえます
ずらりと並ぶレンタル品、忘れ物をしちゃっても大丈夫かも
炊事場の奥に本格的なピザ釜を発見!

3段目には、テントを張ることのできる芝生区間サイトがあり、桜の木に囲まれたゆったりとくつろげるエリアが広がっています。最上段の4段目には、宿泊棟や大浴場、いろり棟があります。

4段目に到着。左側が風呂棟、右側がいろり棟。手前に見えるのが宿泊棟の宿泊者限定BBQ台
風呂棟の浴場にはひのきから削り出した木の玉が浮かんでいていい香りが広がっています

このほか、直火ができるフリーエリア(ソロキャンプやデュオキャンプ用)があります。

遊び場でそりをする妻と息子

当日レンタルで簡単

妻と息子と合流し、管理棟でチェックイン。私たちは101号室に宿泊しました。管理棟では、テントなどのレンタルやBBQ用の炭、焚き火用の薪などの購入ができます。私はBBQグリルと焚き火台をレンタル。炭と薪、指定のゴミ袋を購入しました。2段目のレンタル倉庫でレンタル品や購入物を受け取って、さらに登って最上段の宿泊棟へと向かいます。部屋に入って、荷物を下ろし休憩です。

101号室の部屋にはマットが敷かれていたので、ちょっとごろごろして休憩

BBQをしよう!

部屋に到着して荷物を片付けつつごろごろしていると時刻が13時半になってしまいました。BBQで炭火を起こして食材を焼いて食べるのには、大体1時間かかります。こうはしていられません!急いで部屋を出ました。宿泊棟の下駄箱の隣にはBBQグリルが格納されている棚があります。部屋ごとに番号が割り振ってあるので、自分の番号のグリルをここから持っていきます。グリルはBBQ台の真ん中にセットして使います。

101のグリルを持ってひろばのBBQ台へ
台の中央にグリルをはめる
着火剤に火をつけて炭を起こします

火おこしは実家でよくBBQをやっていた妻に任せて、自分は息子を連れてBBQの下ごしらえを担当します。ひろばに隣接する調理室は包丁やまな板、ボウルといった調理器具が備えられており、いつも通りの手順で料理ができます。 ナンの生地になる粉をボウルへあけ、計量カップで測った水をくわえて息子とこねていきます。手にくっついた生地も、備え付けの水道で洗えるから安心。もし別の場所で息子が同じ作業をしたら、ナンの生地に砂や泥が混ざってしまうことでしょう。

調理室には水道にガスコンロはもちろんオーブンもある

野菜の下準備を終えてBBQ台に戻ると、妻が炭をちょうどいい感じに準備してくれていました。さっそく食材をグリルに並べていきます。まずは妻と息子にスーパーで買ってきてもらった焼肉用の牛肉や鳥の手羽元、豚肉、エビです。少しアレンジして、シュラカップに切ったアスパラガスとホタルイカ、オリーブオイルを入れてアヒージョ風にしてみました。パックで買ってきたカレーはメスティンに入れ、温まるのを待ちます。並べているだけで楽しいです。

グリルに食べ物を並べるだけで楽しい

焼き始めてすぐにお肉やエビなどが仕上がってきました。アヒージョもくつくつと泡立ち始めています。お肉やエビは、炭の香りがほどよく移り、塩をかけるくらいで十分です。

焼けてきました。いい感じ

脇に置いておいたカレーからもいい香りが漂ってきました。息子とこねたナンにつけていただきます。炭火で焼いたナンは、中はふわっともちもちで外側はカリッとしていい感じ。

こちらはカマンベールチーズ。チーズの表面を丸く切って加熱すると、中のチーズが溶けてディップできるようになるんだとか。おお、本当に溶けてグツグツしています!

ちぎったナンをつけてたべるとすっごくおいしい。おすすめです

たくさん食べてお腹いっぱい。余ってしまったホタルイカとアスパラガスは、メスティンのカレーにトマトと一緒に入れて火を通します。表丹沢野外活動センターでは、宿泊している部屋や調理室に冷蔵庫があるので、食べ物が残っても安心です。1日置いたカレーが楽しみです。

焚き火をしよう!

日もだんだんと沈み始めました。そろそろ焚き火の準備を始めましょう。レンタル品の焚き火台に薪をくみ、着火剤のまわりに薪から剥いた木の皮や、乾いた落ち葉などで火を起こします。あっという間に薪に火が移り、大きな炎になりました。

キャンプに行ったらやってみたかった密かな野望を実行に移します。大きなマシュマロを焚き火で炙るのです。もちもちのマシュマロが、外がカリッと中はとろけてビヨーンと伸びる別食感のお菓子に変身しました。みんなはこれをやっていたんですね!

薪はしっかり乾燥しているのであっという間に火が燃えうつる
焚き火でマシュマロを焼きました

夏にはちょっと早いのですが、表丹沢野外活動センターではひろばで手持ち花火ができるとのことなので、こっそりと花火を準備しておきました。

息子は人生初の花火でした
花火の消火袋、そのまま燃えるゴミとして処理できて便利
楽しそう

ひのき香る風呂棟

すっかり辺りも暗くなり、春とはいえ肌寒さを感じるようになりました。ゴミを分別し、洗えるものは調理室のシンクで洗いました。BBQグリルはそのままにしておいて良いとのことだったのでそのままに。焚き火台の薪を砕いて燃え尽きるのを確認します。

部屋に戻ってからお風呂棟へ向かいます。お風呂には私以外にも子ども連れの家族がちらほら。お風呂に浮いたひのきの玉を集めたり並べたりしていました。あったかいお風呂に入って外で冷えていた体もあたたまりました。

お風呂でさっぱりとして、あたたかくいられる。幸せです

体がぽかぽかしているうちに就寝です。こんなに外で遊んで部屋の中で休めるなんて幸せですね。表丹沢野外活動センターの部屋にはWi-Fiやコンセントがあり、スマートフォンやカメラのバッテリーの充電はばっちりです。

布団に潜ってスマートフォンの地図アプリで明日の帰り道を確認していると、表丹沢野外活動センターからは秦野市の山の方へ行くにも街の方へ行くにもアクセスがいいことに気づきました。今回の取材では私たち家族は子どもが小さいこともあって、表丹沢野外活動センターで宿泊する旅を計画しましたが、この場所に泊まって2日や3日かけて秦野で遊ぶ旅程を組むのもいいかもしれません。

夜のキャンプサイトはキラキラして綺麗

翌朝の楽しみ

翌朝の起床時間は午前6時。息子を見るとまだ寝ています。しめしめと二度寝して、7時半に起きました。チェックアウトまで2時間半。朝食を作りに調理室へと向かいます。今回の体験も終わりが近づいています。

ケトルで温めたお湯でカップラーメン
残ったカレーはガスコンロで温める

買っておいたパンをトースターで焼き、ケトルでお湯を作りカップラーメンにいれます。冷蔵庫から昨日のカレーをいれたメスティンを持ってきてガスコンロで温めます。お部屋で食べることもできますが、せっかくなので、朝食は外のBBQ台で食べることにしました。持ち歩き用のコンロと鍋で湯を沸かし、コーヒーを煮出します。

BBQ台の朝食は格別の味わい

調理室に完備されたトースターもガスコンロであっという間に朝ごはんを用意することができました。朝ごはんを食べ終わっても9時過ぎ。最後の洗い物をして、ゴミを集めて、さあ帰ろう、というタイミングで雨が降ってきました。

挽いた豆を出汁パックに入れた煮出しコーヒー。仕事の出張先でも家のコーヒーが飲みたくて考え出した方法です。マグカップに熱湯を注いで作っても結構おいしい

チェックアウトする頃には雨は強くなっていました。帰宅のルートは、来た時と逆に辿って行きます。最寄りのバス停までは2.2㎞。雨具はありますが、子連れで大荷物となると、なにかしらはびしょびしょになってしまいそうです。他の方法を考えていると受付の方がタクシーを呼べると教えてくれました!早速タクシーを呼び、渋沢駅まで乗車。今回は迎車含めて3000円で移動することができました。

濡れずに駅までビューンと移動。便利です

渋沢駅から電車に乗って、川崎市の自宅に到着しました。時計を見るとまだ午後3時。思ったよりも早く帰ることができました。少し荷物が重たいですが、運転しなくてもいいと思うと、電車は案外いいかもしれません。

注目のいろり棟とシャワー室

今回、私たちは表丹沢野外活動センターの宿泊棟や調理室、ひろばを主に利用しましたが、この他にも魅力的な施設があります。その一つがいろり棟です、こちらは名前の通り、囲炉裏のある古民家風の宿泊施設です。一棟丸ごとで借りることができ、囲炉裏はもちろん、目の前のひろばのBBQ台も使えます。キッチンもついてます。

立派な囲炉裏
寝室は居室のハシゴを登った先にあります。エアコンもあって快適

さらに大浴場とは別に、シャワー室・浴室があります。赤ちゃん連れの家族や、大きなお風呂は心配という方も安心して宿泊できます。

綺麗なシャワー室
手すりのついた浴室
たくさんの設備のついたみんなのトイレもあります

まとめ

車もなくキャンプ道具も持たない我が家でも、BBQをして、焚き火をして、花火をしてと、キャンプらしい体験をたくさんすることができました。アクティビティに合わせて施設が整えられており、快適な体験でした。

このキャンプを一番楽しんでいたのは、もちろん息子です。息子はたくさんの初体験にはしゃぎっぱなしだったので、この日はいつもより早くぐっすりと眠りにつきました。大きくなれば親と出かけるのは嫌になってくるでしょう。だから、こんな週末を過ごせるのも今のうち。きっとあと10年も無いでしょう。そうなるまでに、さて、来週はどこへ行こうね。

■表丹沢野外活動センター
住所:〒259-1302 神奈川県秦野市菩提2046-5
電話番号:0463-75-0725
営業時間:9:00〜17:00
休業日:毎月第2火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日から1月3日)
公共交通機関
・小田急小田原線 秦野駅より『バス』【秦51】「渋沢駅行き」で約15分、「菩提原」下車、徒歩約30分
・小田急小田原線 渋沢駅より『バス』【秦51】「秦野駅行き」で約15分、「菩提原」下車、徒歩約30分
公式HP:https://yamamo-field.com/

OMOTANライター 松田 遥平 (まつだ ようへい)
【得意分野】 カメラ、ロードバイク

映像と写真、両方で活動しているフリーのカメラマン。秦野市との出会いは中学生の時に始めたロードバイクで、20年経ってもその時の景色が忘れられずOMOTANライターに志願。魅力をしっかり伝えるためにがんばります!

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