
表丹沢観光の玄関口として多くの人が行き交う小田急線秦野駅。2024年9月、秦野市観光協会が駅に移転し、秦野市観光案内所と統合されてリニューアルオープンしました。新たな拠点として、訪れる観光客への情報提供はもちろん、イベントの開催や観光冊子の制作、オリジナルグッズの販売など、多岐にわたる活動を取材してきました!
目次
秦野駅北口の小田急マルシェ1階(バスターミナル前)に移転

以前は秦野市役所の西庁舎前にある、ファミリーマートの中に併設されていた秦野市観光協会でしたが、2024年9月、小田急線秦野駅北口小田急マルシェ1階(バスターミナル前)に移転しました。ここは、ヤビツ峠行きのバスが発着するなど、登山客や観光客が多く訪れる場所です。

また、観光案内所の隣には便利なお土産ショップ秦野名産品センターもあり、観光客の利便性が向上しました。新しい施設内には、観光情報を得られるカウンターやパブリックスペースが整備され、スタッフが直接対応しながら観光案内を行っています。


取材日の3月下旬は、桜シーズンの始まりで店舗内も桜色に彩られていました!

オリジナル観光冊子を無料で配布!充実した情報提供

秦野市観光案内所では、観光情報を掲載した冊子を無料で配布し、気軽に情報収集できるようになっています。その多くは、秦野市観光協会が手がけたオリジナルのものです。
表丹沢の山の四季折々の情報がまとめられている「表丹沢ガイド」や、観光やグルメスポットが掲載されている「はだのガイド」、散策コースが紹介されている「秦野ハイキング」、登山コースがまとめられた「表丹沢登山ガイド」など、多種多様な情報が手に入ります。

秦野観光マップは、観光で歩き回る際に便利なアイテム。秦野の観光スポット・湧水スポット・散策コースなどが地図上にまとめられていて、折りたたみ式でコンパクトに持ち運びできます。

また、秦野といえば「桜」が有名ですが、お花見ビューポイントや桜ハイキングコース、桜ドライブコースがまとめて紹介されている「はだの桜三昧」の冊子もこれからの春シーズンに欠かせない情報が満載です。

情報冊子を見ながら計画段階でわからないことがあれば、接客カウンターにて、秦野を隅々まで熟知しているスタッフにすぐに尋ねることが可能。また、秦野市観光協会のホームページでは、桜の開花状況など旬の情報がタイムリーに発信されていますので、訪問する前の情報収集に活用するのもおすすめです。
★さくらの開花情報はホームページの「はだの桜ノート」をチェック!
https://www.kankou-hadano.org/hadanosakura
秦野市観光案内所のオリジナルグッズの販売も!

秦野市観光案内所では、オリジナルのグッズをはじめ表丹沢グッズが展示販売されています。観光のついでに、お土産として購入するのに最適です。
表丹沢の山のパノラマが描かれた、落ち着いた色合いのサコッシュは若い世代にも人気!そのほかにも、オリジナルのTシャツやてぬぐい、秦野たばこ祭をモチーフにしたトートバッグなど、多数販売されていますのでチェックしてみてください。

四季折々のイベントも開催!
秦野市観光協会では、秦野の魅力を堪能できるさまざまなイベントを企画・開催しています。
登山イベント

秦野市山岳協会と協力して、毎年4回ほど登山イベントを開催しています。
4月:頭高山お花見ハイキング
6月:大倉尾根で登山地図教室
10月:表丹沢林道ウォーク
11月:紅葉登山
参加者は県外から来る人も多く、登山初心者向けに手厚くサポートをしながらステップアップできる内容になっています。

ハイキングイベント
秦野市観光ボランティアが案内するハイキングイベントを年間20回開催。秦野の名所や史跡を巡るイベントは人気が高く、毎回予約開始と同時に定員いっぱいになるほどの盛況ぶりです。
秦野観光写真コンクール

毎年秦野市観光協会主催で開催されている秦野観光写真コンクール。表丹沢の美しい自然や四季、史跡、祭りなど、観光宣伝に活用できる作品を募集しています。2024年度は983点もの応募があり、秦野たばこ祭の様子を撮影した、佐藤義則さんの「大盛況の祭り」が大賞を受賞しました。その他にも、合計で20点が入賞作品として選ばれています。
入賞作品は公民館に展示されるほか、秦野市観光協会のウェブサイトで公開されていますので、ぜひチェックしてください。
https://kankou-hadano.org/hcta-info/photocon/photographycompetition2024.html
秦野市観光協会から見た、表丹沢の魅力とは?

秦野市観光協会主催の秦野写真コンクールでは、秦野を舞台にフォトジェニックな写真が数多く応募されています。そのほとんどの作品が、山や自然を題材にした写真だそう。
そんな、高低差があり遠方まで見渡せる地形や、四季折々の自然が織りなす唯一無二の景色こそが、表丹沢の魅力の一つだといいます。


秦野市観光協会の米山さんのおすすめは「菜の花台展望台」。登山となると、景色が良いところまで自力で歩く体力が必要でハードルが上りますが、菜の花台展望台であれば、秦野駅からヤビツ峠行きのバスで約40分でアクセスできます。
「菜の花台展望台は東京のスカイツリーより低い標高ですが、富士山の素晴らしい眺望や秦野の市街地が見渡せるだけでなく、晴れていれば相模湾や江の島まで見渡せるんです。夜景も素晴らしいですよ」と、笑顔で教えてくれました。
表丹沢の新たな観光拠点として

駅のバスターミナル目の前の便利な立地に移転してリニューアルされた秦野市観光案内所は、広々とした接客スペースを活用し、新しい拠点として表丹沢の魅力を広めています。
取材日の3月下旬は、神奈川県の屈指の桜の名所として知られる秦野が賑わい始める季節です。今年(2025年)の桜の開花は例年よりもやや遅れ気味とのこと、秦野市観光協会が発信する情報を活用して、ぜひ秦野にお越しください。
記者最後に(おまけ)

秦野市観光案内所に隣接する「秦野市名物品のれん会」の店舗も訪れました。季節を感じられる桜の名産品がずらりと並び、観光のお土産に最適です。秦野を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。


■一般社団法人 秦野市観光協会
住所:〒257-0034 神奈川県秦野市大秦町1-1 小田急マルシェ秦野1階
公共交通機関:小田急線「秦野駅」北口
電話番号:0463-82-8833
観光案内所:9:00~17:00 土日祝8:00〜17:00(12月31日~1月1日は休館)
公式HP:https://www.kankou-hadano.org/
【得意分野】 登山、キャンプ、ハーブ、旅企画
山旅専門の会社で企画手配や添乗の仕事をしていました。秦野市に移住して約3年、丹沢の主要な山はすべて登り、庭でハーブを育てたり、夫婦でキャンプをしたりと、丹沢の奥深い自然とゆとりのある環境を満喫しています。山の経験や移住者目線を生かして、表丹沢の魅力をお届けします。
Instagram:@kawamura.chika