おすすめ記事

OMOTAN Article

投稿日:

/ 更新日:

【ライター記事】今年の秋のサツマイモは秦野で掘って!取って!味わって!掘り取り観光!

東田原ふれあい農園組合・ファームYASAIKAJU

掘り取り観光について

掘り取り観光とは、秦野市内の各農園で名産品である「落花生」「サツマイモ」をご自分で掘って取ることのできる農業収穫体験です。山の中にある畑で土の中にある作物をご自分の手で掘り出し、持ち帰る。ご自宅でその味を楽しめます。

いざ、畑へ様子を見に行きました!

掘り取り観光を行っている東田原ふれあい農園組合とファームYASAIKAJU、二つの農園さんにご協力をいただき取材へ行ってきました。私が現地に赴いたのは9月16日。曇りとはいえまだ夏の暑さが残る頃でした。サツマイモは10月がシーズンですが、落花生はすでにシーズン真っ盛り。まずは落花生とサツマイモの両方の掘り取り観光をしている東田原ふれあい農園組合へ向かいました。

東田原ふれあい農園組合の眺め、霞の中に見える山々がきれいです

東田原ふれあい農園組合は金目川近く、丹沢の山々に囲まれた中にあります。昔からこの土地で農業を営んでいた、大津俊彦さん、高橋豊さん、高橋俊宏さん、大津春子さんら4人が経営する農園です。平成5年に開業、今年で30年目になります。私が到着すると高橋俊宏さんと大津春子さんが畑を案内してくださいました。

東田原ふれあい農園組合の高橋俊宏さん
東田原ふれあい農園組合の大津春子さん

落花生を収穫しているお客様がいました。お子さんが小さい頃に農業体験をさせたくて家族で落花生を掘り、家に帰って茹でて食べると、お酒のつまみにばっちり。魅了され、この時期の落花生収穫は毎年の恒例行事になったそうです。茹で落花生をつくるための生の落花生はなかなか手に入りません。この味は掘り取り観光ならではです。

装備もばっちり、落花生を収穫します
一つ一つ根っこから丁寧外してカゴへ
採れたての落花生は白いんです

落花生は上々!サツマイモは?

さて、サツマイモの様子はどうでしょう?サツマイモの収穫にきていた4人のお客様がいたので、取材にご協力いただけないかとお声をかけると快諾。サツマイモのある畑にご一緒させていただきました。掘り取り観光は今日が初。どんなサツマイモがでてくるでしょうか?

うねの土をかき分けてサツマイモを探します
大きな安納芋がでてきました!
大きな収穫に笑みがこぼれます

なんとおっきく育っていました!案内してくださった高橋俊宏さんによると、今年は夏が暑く例年に増してサツマイモの育ちが早いのではないか、とのこと。今回収穫したのは焼き芋で有名な「安納芋」で、東田原ふれあい農園組合では他にも2品種を扱っており、こちらはまだ土の中で育っているところ。掘り出す時が楽しみです。

どこでも大きなサツマイモが取れるの?

さて、掘り取り観光をしているどこの農園でも大きなサツマイモを収穫することはできるのでしょうか?そこで私は10月から始まる収穫体験の準備を進めているファームYASAIKAJUへ来ました。小田急線東海大学前駅から徒歩で19分、小高い丘の上にある農園です。こちらではホクホクした食感の「金時」とスイートポテトなどのお料理に向いている「パープルスイートロード」の2種類の収穫体験を行う予定です。坂を登ると代表の桴谷(いかたに)泰之さんが畑で待っていてくださいました。お話をすると「実は私もまだ今年の出来は見ていないんです、掘ってみましょう」と、サツマイモを掘ってくださいました。

サツマイモを掘り起こす桴谷(いかたに)泰之さん
金時とパープルスイートロードが大きく育っていました

お芋を持たせていただくとずっしりと重たく、切り口からはかすかに甘い香りがしました。

左から金時・パープルスイートロード・安納芋

さて、収穫したサツマイモは土をつけたまま新聞紙などにくるみ14℃前後で約1カ月寝かせるとデンプンが糖化して、甘くて美味しくなるそうです。食べるまで1ヶ月かかるというのも掘り取り観光ならではの体験。

とはいえ、サツマイモを掘っていたらお腹は空きます。ファームYASAIKAJUさんでは収穫体験の時に安納芋の焼き芋販売を予定しています。東田原ふれあい農園さんの近くには田原ふるさと公園があり、こちらには直売所と蕎麦屋があります。

サツマイモを追いかけて

今年の秋の落花生とサツマイモの出来映えを取材し終え、家に帰って洗面台に立つと、爪の間に土が入っているのに気づきました。私の本業はカメラマン。レンズに土がついてしまうと写真に影響するので、直接土に触れないようにと注意していたのですが、落花生の葉をかき分けたりサツマイモの重さに驚いたり、どうやら夢中になってしまっていたようです。

ファームYASAIKAJUの桴谷泰之さんは「土を触る機会が減っているので収穫を通して農業に触れてほしい」と話していました。

東田原ふれあい農園組合の大津春子さんは「お客様は、みんなとにかく景色がいいとおっしゃいます」と魅力を教えてくれました。掘り取り観光では大きなサツマイモや美味しい落花生はもちろんですが、秦野の風や土に触れることで自分の知らない、新たな自分も持ち帰ることができそうです。

取材にご協力をいただきました農園のご案内です。

■施設名:東田原ふれあい農園組合
■住所:〒257-0028 神奈川県秦野市東田原1440番地
小田急小田原線秦野駅から神奈川中央交通バス藤棚行きに乗り「朝日神社前」から徒歩5分
駐車場15台
■電話番号: 090-2624-5239(農園管理者代表 大津俊彦 9:00〜20:00)
■営業日:落花生掘り取り:9月上旬〜10月中旬(なくなり次第終了)
サツマイモ掘り取り:9月上旬〜10月中旬(なくなり次第終了)
■施設情報
公式ホームページ https://omotan-hadano.jp/activity/%E6%9D%B1%E7%94%B0%E5%8E%9F%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%82%E3%81%84%E8%BE%B2%E5%9C%92%E7%B5%84%E5%90%88/

■施設名:ファームYASAIKAJU サツマイモ園
■住所:〒257-0003 神奈川県秦野市南矢名5丁目555-10
小田急小田原線東海大学前から徒歩19分。電車の線路沿いに歩き、住宅街を抜けた小高い丘の上にあります。
臨時駐車場10台。
■営業日:収穫体験会は10月〜11月
■施設情報
お問い合わせは農園ホームページ https://www.yasaikaju.com

その他、掘り取り観光のご予約は秦野市のページhttps://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000001222/index.html) をご覧ください

OMOTANライター 松田 遥平 (まつだ ようへい)
【得意分野】 カメラ、ロードバイク

映像と写真、両方で活動しているフリーのカメラマン。秦野市との出会いは中学生の時に始めたロードバイクで、20年経ってもその時の景色が忘れられずOMOTANライターに志願。魅力をしっかり伝えるためにがんばります!

Related Articles

関連記事

投稿日:2024.11.21

【ライター記事】木ノ又小屋オーナー 神野雅幸さん【OMOTAN人 vol.1】

神奈川県、秦野市表丹沢エリアの登山道には、塔ノ岳の「尊仏山荘」や鍋割山の「鍋割山荘」をはじめ、多くの山小屋があります。食 […]

投稿日:2024.11.14

【ライター記事】komeama®︎ 山崎綾乃さん【私のOMOTANライフ vol.1】

表丹沢で生活する人々の暮らしに着目し、その人の生活や仕事、価値観を深堀りする「私の「OMOTANライフ」。連載1回目とな […]

投稿日:2024.11.7

【ライター記事】秦野どぶろく家で手造りのどぶろくを飲んでみた!ジビエ料理も楽しめる農家レストラン

県立秦野戸川公園のほど近くに、秦野市の農家レストラン第1号に認定されたレストランがあるってご存じでしょうか。なんでも、県 […]

RANKING

OMOTANライター人気記事ランキング