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【ライター記事】神奈川県秦野市の森林セラピーロードを歩いて心と体が目覚める!ノルディックスローウオーキング&森林セラピー体験レポート

秦野戸川公園・風の吊り橋コース

10月上旬の秋晴れの某日、かねてより気になっていた秦野市の森林セラピー体験に出かけてきました。森林セラピーとは、心と体にもたらす癒しの効果や健康へ導く力を、科学的に裏付けした森林浴のことです。秦野市は、NPO法人森林セラピーソサエティから「はだの表丹沢森林セラピー基地」に認定され、生理・心理実験で効果が実証されている森林セラピーロードが5つあります。今回は、森林セラピーガイドと歩く「ノルディックスローウオーキングと森林セラピー体験」に参加して、認定されているコースの一つ「秦野戸川公園・風の吊り橋コース」を歩いてきました。どのような効果や変化を感じることができるのか、実体験をレポートします!

県立秦野戸川公園ビジターセンター前に集合

大倉バス停のすぐ横、県立秦野戸川公園ビジターセンター前にて集合

小田急線渋沢駅から大倉バス停まで約15分、県立秦野戸川公園に到着しました。集合時間9時30分より早めに到着すると、すでに森林セラピストの青木孝一さんが待っていました。

受付を済ませたら、まずは配布されたセルフケアシートに記入します。今の体調・気分・元気度・睡眠など、今の自分の心と体の状態をセルフチェックします。現在の元気度は…そこそこだから60%くらいかな、と自問自答しながら確かめていきました。 ちなみに、私はそこまで良くも悪くもない、いわゆる「普通」に多くチェックがつくような状態でした。

セルフケアシートに記入

参加者6名全員が集まり、自己紹介をします。「昨日の睡眠はどうだった?」「元気度は何%ですか?」などの話も織り交ぜながら、和気あいあいと盛り上がります。

よく眠れている人もいましたが、中には「寝て起きてを繰り返してしまい、あまりよく眠れていないので、森林セラピーの効果に期待して参加した」という声がありました。

事前のブリーフィング&練習

自己紹介&ブリーフィング

森林セラピーロードを歩く前に、ガイドの青木さんより、森林セラピーの健康効果の科学的根拠や、楽しみ方のポイントなどのブリーフィングがありました。「森林セラピーを通して、交感神経と副交感神経を調整して、最後は心も体もリラックスして明日も頑張ろうと思えるような状態で帰ってもらいたい」とお話しいただきました。

記者メモ:森林セラピーの健康効果
・ストレスホルモンの減少
・副交感神経活動が高まり、交感神経活動を抑制
・睡眠が改善
・緊張が緩和し活気が増す
・抗がんタンパク質が増加する
・NK細胞が活性化して免疫力が高まる

また、森林セラピーを楽しむコツは「五感」を使うこと。私たちは普段の生活で約87%もの情報を視覚に頼っていると言われていて、手で触る、耳で聴くなど、視覚以外の感覚をフル活用させることが一番のポイントだと教えてもらいました。

準備運動中もノルディックポール活用

今回は、ノルディックスローウオーキングを取り入れた回でしたので、ノルディックポールを使った歩き方の練習も行いました。ノルディックポールを使って歩くことで全身運動になるので、二の腕のシェイプや、肩こりの解消、姿勢が良くなる、バストアップなど、嬉しい効果が期待できるとのこと。

ノルディックウオーキングの歩き方見本

実際に一列になって歩いてみましたが「あれ?手と足が同時に出ている?」「動きがきこちない?」など、慣れていないと意外に難しいものです。

県立秦野戸川公園の風の吊り橋コースへ

では、いよいよ戸川公園の吊り橋を渡ってスタートします。この日は日差しが強く、参加者は帽子やサングラスを用意していました。

風の吊り橋を渡ってスタート!

歩きはじめてすぐに視線は丹沢の山方面へ。ガイドの青木さんが「実は緑は80色以上あるんですよ、皆さんどの色が好きですか?」と尋ねてきます。

確かによく見てみると山の中にある木々も微妙に色が淡かったり濃かったり。私は川沿いにある深緑の木かな…とお気に入りを探します。

川を渡って森の中に入ると、少し涼しく感じました。マイナスイオンが漂っているかのような、気持ちの良い散策路を歩きます。

マイナスイオンが漂う森林の中を歩く

一旦ポールを置いて、深呼吸をしながら目を閉じます。虫の音、鳥のさえずりなど、たくさんの森の音に耳を傾けます。呼吸するたびに、浄化されていくようです。

深呼吸をしながら森のパワーを吸収

森林セラピーガイドによる導きで「五感」を取り戻す

今回の参加者全員で記念撮影!

森林を抜けて戸川公園の絶景ポイントを過ぎて、少し広くなった木の木陰で、シートを広げて安息タイムがありました。

自然の中で寝転がって目を閉じると、風のささやきを感じながら、ゆったりと時が過ぎていきます。ほんの10分程度だったのだとは思いますが、ずいぶんと休んだような気分。頭の中がスッキリとリセットされたような感覚がありました。

緑に囲まれた安息タイム

さらに先へ進むと、橋の下の川に辿り着きました。ガイドの青木さんの案内のもと、耳に手を当てて川の音を聴きくらべします。音が変わって面白い…いろいろな発見があります。

川の音の聴き比べ体験

ここから、戸川公園ビジターセンター方面へと戻る前に桂ロード(桂の木が並んでいる道)を通ります。秋になると嗅いだことがあるような、ほんのり甘い香りが漂っています。落ち葉の方が香りが強いとのこと、手でくしゃくしゃにして嗅いでみました。

桂の落葉、キャラメルのような香り

木々の色づいてきた葉っぱも、太陽に透けてキラキラと輝いていてきれいでした!

秋ならではの黄色く色づいた桂の木ロードを歩く

コスモス畑で森林セラピー弁当を食べて大満足!

吊り橋を横目に、最後の坂を登ります。この時点ですでにノルディックポールの使い方をマスターした参加者たち。坂だけどポールを使うとスイスイ登れる気がする!と新たな気づきがありました。

ノルディックポールの使い方にも慣れてきました

坂を登りきると、ハーブ園の横を通ります。ラインゴールド(ヒノキ)、ローズマリー、アメジストセージ・チェリーセージ・エルサレムセージなど。

ハーブ園にて、手で触って香りを楽しみます

ハーブ園を抜けたら、見事なコスモス畑。皆さん無我夢中に写真を撮っていました。

コスモス畑の撮影に夢中

今日は朝から半日歩いてお腹がペコペコです。気づいたら秦野ビジターセンター近くまで周回して戻ってきました。色とりどりのコスモスを眺めながら豪華な「はだの森林セラピー弁当」を食べ、森林セラピーを締めくくりました。

秦野の地場産食材を使った「はだの森林セラピー弁当」は栄養満点!

森林セラピーの効果はいかに

森林セラピーロード終了後、最後のオリエンテーションでセルフケアシートを用いて終了時の状態をチェックします。開始前は「普通」ばかりにチェックを入れていた私でしたが、終了時の気分はとても清々しく満たされた状態で、元気度においては100%になりました!

気づけば在宅で仕事をする機会が多く、引きこもってパソコンやスマホばかりを眺めている毎日。視覚ばかりがフル稼働で、五感のバランスが崩れていたのかもしれません。

今回、森林セラピーロードを森林セラピーガイドさんと歩くことによって、普段だったら見逃してしまうようなことへの新たな気づきや、聴覚・嗅覚・触覚・味覚を働かせたことにより、奥行きのある自然の世界を感じることができました。

森林パワーをたっぷりと吸って元気満タン!参加者の皆さんも全員笑顔で解散しました。

秦野市では定期的に、森林セラピーイベントを開催しています。みなさんも参加してみてはいかがでしょうか。
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1601344142461/index.html

OMOTANライター 河村 知香 (かわむら ちか)
【得意分野】 登山、キャンプ、ハーブ、旅企画

山旅専門の会社で企画手配や添乗の仕事をしていました。秦野市に移住して約3年、丹沢の主要な山はすべて登り、庭でハーブを育てたり、夫婦でキャンプをしたりと、丹沢の奥深い自然とゆとりのある環境を満喫しています。山の経験や移住者目線を生かして、表丹沢の魅力をお届けします。
Instagram:@kawamura.chika

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